最近ある文章の査読を頼まれまして、
本職の計量経済とは別に、国際金融、
とりわけ金融グローバル化と資本市場に
まつわる危機について調べています。
当然カバーする範囲は昔では金本位制と大恐慌、
最近ではメキシコの通貨危機から97年のアジア
通貨危機まで、かなり手広くやっています。
国際金融、とりわけ為替制度関連は
昔から議論がされている問題で、
特に為替レート決定の理論は短期長期、
未だに統一的に説明できる理論はありません。
ここに情報の非対称性、途上国なども
入ってくるので話が複雑になります。
それでも、資金の流れのメカニズムを
解明するという点は面白いものです。
しかしながら、やはり一番は金本位制について。
これについては、児童小説『オズの魔法使い』の
元になっているなーんて、アメリカ政治史について
詳しい人なら既にご存知ですよね。
ストーリーとしては、アメリカ・カンザス州に暮らす
少女ドロシーは竜巻に巻き込まれてしまい、
飼い犬のトトと共に不思議な「オズの国」へと飛ばされる。
この途中で脳の無いカカシ・心の無いブリキの木こり、
そして臆病なライオンと出会い、各々の願いを叶えて
もらうため「エメラルドの都」にいるという
大魔法使いの「オズ」に会いに行く。
最近ディズニーが映画にしてましたけどこんな感じ。
犬がエビ(!)だったり、木こりはロボットだったか。
時は1896年、ネブラスカ州の代議員であった
ウィリアム=ブライアンは、大統領選挙で
民主党の指名を受け、党大会で「人々を金の
十字架に張り付けてはならない」とぶちあげた。
当時のアメリカは15年弱で物価は23%低下していた。
正真正銘のデフレだった。デフレはご存知の通り、
名目債務を増やし、債務者負担を増加させる。
債務者から債権者への所得移転が起こってしまう。
産業資本の時代、西部の農民は債務者であり、
東部は産業資本が債権者だった。
デフレは債権者である産業資本を利することになる。
当時は金本位制。デフレへの対策は一刻も早く
金本位制から離脱し、金銀の複本位制に切り替えること。
まさに「金という拘束具」を外すことが求められた。
1896年の大統領選挙。共和党の対抗馬マッケンジーは
これまで通りの金本位制継続を主張。
結果は共和党マッケンジーの勝利。
金本位制は継続されることになる。
肝心のブライアンは党内勢力をまとめられず、
また本人の迷いもあって求心力は低下。
経済はその後の青化法、均衡の発見で
結果として十分な貨幣供給量が実現し、
マイルドなインフレに復帰することになった。
話を戻して、オズの魔法使いについてみると、
よく考えればオズ(oz)は金のオンスの略だ。
主人公ドロシーは当時のアメリカ人の価値観、
かかしは西部の農民、木こりは東部の産業資本、
そして臆病なライオンはブライアンだ。
緑の眼鏡はドル紙幣です。
登場する黄色のレンガは金本位制、
ドロシーが家に帰る道は行きとは異なり、
単純なものではなかった。
最後は銀のスリッパの魔力で家にお帰りだ。
既にネットでも散々言われているから、
新しさは無いと思うけれども、
歴史とその背景、理論を知っていれば、
こういう楽しみ方もできるというわけだ。
本職の計量経済とは別に、国際金融、
とりわけ金融グローバル化と資本市場に
まつわる危機について調べています。
当然カバーする範囲は昔では金本位制と大恐慌、
最近ではメキシコの通貨危機から97年のアジア
通貨危機まで、かなり手広くやっています。
国際金融、とりわけ為替制度関連は
昔から議論がされている問題で、
特に為替レート決定の理論は短期長期、
未だに統一的に説明できる理論はありません。
ここに情報の非対称性、途上国なども
入ってくるので話が複雑になります。
それでも、資金の流れのメカニズムを
解明するという点は面白いものです。
しかしながら、やはり一番は金本位制について。
これについては、児童小説『オズの魔法使い』の
元になっているなーんて、アメリカ政治史について
詳しい人なら既にご存知ですよね。
ストーリーとしては、アメリカ・カンザス州に暮らす
少女ドロシーは竜巻に巻き込まれてしまい、
飼い犬のトトと共に不思議な「オズの国」へと飛ばされる。
この途中で脳の無いカカシ・心の無いブリキの木こり、
そして臆病なライオンと出会い、各々の願いを叶えて
もらうため「エメラルドの都」にいるという
大魔法使いの「オズ」に会いに行く。
最近ディズニーが映画にしてましたけどこんな感じ。
犬がエビ(!)だったり、木こりはロボットだったか。
時は1896年、ネブラスカ州の代議員であった
ウィリアム=ブライアンは、大統領選挙で
民主党の指名を受け、党大会で「人々を金の
十字架に張り付けてはならない」とぶちあげた。
当時のアメリカは15年弱で物価は23%低下していた。
正真正銘のデフレだった。デフレはご存知の通り、
名目債務を増やし、債務者負担を増加させる。
債務者から債権者への所得移転が起こってしまう。
産業資本の時代、西部の農民は債務者であり、
東部は産業資本が債権者だった。
デフレは債権者である産業資本を利することになる。
当時は金本位制。デフレへの対策は一刻も早く
金本位制から離脱し、金銀の複本位制に切り替えること。
まさに「金という拘束具」を外すことが求められた。
1896年の大統領選挙。共和党の対抗馬マッケンジーは
これまで通りの金本位制継続を主張。
結果は共和党マッケンジーの勝利。
金本位制は継続されることになる。
肝心のブライアンは党内勢力をまとめられず、
また本人の迷いもあって求心力は低下。
経済はその後の青化法、均衡の発見で
結果として十分な貨幣供給量が実現し、
マイルドなインフレに復帰することになった。
話を戻して、オズの魔法使いについてみると、
よく考えればオズ(oz)は金のオンスの略だ。
主人公ドロシーは当時のアメリカ人の価値観、
かかしは西部の農民、木こりは東部の産業資本、
そして臆病なライオンはブライアンだ。
緑の眼鏡はドル紙幣です。
登場する黄色のレンガは金本位制、
ドロシーが家に帰る道は行きとは異なり、
単純なものではなかった。
最後は銀のスリッパの魔力で家にお帰りだ。
既にネットでも散々言われているから、
新しさは無いと思うけれども、
歴史とその背景、理論を知っていれば、
こういう楽しみ方もできるというわけだ。



